モノだって、必要とされたい。

おはようございます!Akikoです。

この週末も、冬らしい寒空が続いていますね。

新年に向けて、大掃除など進めている方、けっこう多いのではないでしょうか。

私はこの秋から冬にかけて、ふたつのものを手離しました。

ひとつはコレ。

春夏用の、ベージュのバッグ。LOMGCHAMPのものです。

これ一つでコーディネートを春夏色にしてくれて、

A4サイズも入る、荷物の多い私にはとても役立ってくれた鞄です。

もう何年も使っていました。

だけど、残念ながらバックルのメッキの剥がれと、

合皮の鞄に出来た傷が目立ってきてしまい

数年前に白い似たようなデザインのバッグを手に入れてから

ほとんど使わなくなってお蔵入りしていました。


愛着もあるのでなかなか手離せずにいましたが

最近、私の住む街では、傷ついた鞄も処分されるのではなく、

途上国へ送られるというシステムに変わったので

「使ってくれる人がいるなら」と、手離す気になれました。


残念ながら、私はもう、この子を使えません。


でも、他の人の役に立っておいで。

いってらっしゃい。

そんな気持ちで、資源物として送り出しました。


そしてもう一つがコレ。

おなじみ、デロンギのオイルヒーター。

数年前に、実家からわが家にやってきましたが

築年数が古いわが家、こちらさまを使うとすぐにヒューズが飛んでしまう…

ということで、けっきょくほとんど使わないまま納戸に鎮座していました。

「冬になったら、リサイクルショップに持っていこう」

と、思っていた矢先、

「今度、デロンギのオイルヒーターを買おうと思っている」

という方とお友達になれたので、

「買うんだったら、うちの子をもらって~!!」

ということで、今日はるばる引き取りに来てくださることに。


リサイクルショップへ持っていくのも、廃棄するよりはいいですが

私の気持ちとしては、知っている方にお譲りするのが一番気持ちがいい!

良い嫁ぎ先に恵まれたデロンギちゃんでした。


子供も大人も、誰もが「誰かに必要とされている」という気持ちが

自己肯定感や、生きがい、働きがいに繋がっています。

たぶん、モノだって同じだと思います。

そのモノが、「捨てられるため」「箪笥の肥やしにされるため」

に造られたモノなど、この世にひとつもないと思うのです。


誰かの役に立つ場所を見つけ、

「高かったからもったいない」

「使っていないからもったいない」

「愛着心」

という束縛から解き放してあげる。

モノ本来の役割を担わせてあげる。

それも、持ち主の最後の役割だと思うのです。


捨てる、棄てる。

ではなく、「手離す」という気持ちで

気持ちよくモノに役割を与えてあげたいですね。


きっと、手離す側の私たちの心も、幾分軽やかになると思います。


人も、モノも、「そこにある意味」を見出してこそ。

そんな気持ちで、大掃除を始めてみてはいかがでしょうか。



text by Akiko Sekiguchi

住まいにsmileを。

コンセプトは 「住まう人が幸せになる家づくり」 異なる個性を持った整理収納アドバイザー3人が、 整理収納のこと、インテリアのこと、DIYのこと…。 みなさまのお悩みを解決します。

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